ビジネス

「レクサス」がキャストの服に「セッチュウ」を採用 ジャパンモビリティーショー2023

「レクサス(LEXUS)」は10月25日に開幕した「ジャパンモビリティ-ショー2023」で、キャストが着用する服に桑田悟史が手がける「セッチュウ(SETCHU)」を採用した。「セッチュウ」は、2023年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリなど数多くのファッションアワードを受賞している注目ブランド。ミラノを拠点に活動する桑田と日本のチームがやりとりを重ね、メンズとウィメンズのキャスト13人の服を制作した。

「レクサス」のブースは、竹を用いた320本の大きなバーで囲まれたアートのような空間で、2026年導入予定の次世代バッテリーEVのコンセプトモデル「LF-ZC」など近未来を示すコンセプトカーを披露している。車内装にバンブーや西陣など、伝統的な日本文化や美意識をテクノロジーと掛け合わせた車もある。その横に立つキャストが着用する「セッチュウ」は、従来の“モーターショーの衣装”とは全く異なるもので、一人一人の個性を引き出したフォーマル感もある“服”。同ブランドの特徴である、日本の折り紙にインスパイアされた斬新なラインと折り目が施されたドレスやジャケットは、車や空間と融合していた。

ラグジュアリーブランドの残布やエアバッグの端材を再利用

25日に行ったプレゼンテーションでサイモン・ハンフリーズ=トヨタ自動車チーフ・ブランディング・オフィサーは、「LF-ZC」の特徴について「エモーショナルさを失うことなく、最も機能的なエンジニアリングを実現している。『レクサス』の未来はあらゆるものをシームレスにつなげることで実現する」と話している。「セッチュウ」は、春夏、秋冬といったシーズンや、メンズ、ウィメンズの概念にとらわれない物づくりをしており、そんな点も「レクサス」と親和性があったようだ。

服の型は半分以上が継続型で、着方やスタイリングで形を変えてパーソナライズできる。ラグジュアリーブランドの残布やエアバッグの端材を再利用した生地を使用し、デザイナー自らイタリア各地の縫製や裁断の工房で職人に指示を出し、素材に応じた細部の調整を一点一点施したオートクチュール的な手法で製作した。そのため、ネームにはそれぞれのモデルの名前が入っている。

「ジャパンモビリティーショー2023」は11月5日まで東京ビッグサイトで開催している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。