ファッション
特集 全国各地の名物セレクトショップ 第3回 / 全19回

時代の変化を常にキャッチし、好きなブランドを売り続ける草分け的存在【熊本・パーマネントモダン】

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PROFILE: 有田正博/代表

有田正博/代表
PROFILE: 1952年3月生まれ。熊本県八代市出身。中学時代、沖縄出身の同級生がはいていた米軍配給の「リーバイス」のジーンズに興奮し、ファッションに目覚める。高校卒業後、上京し、VANを扱っていたメンズショップで働いたが、2年で帰郷。当時アメリカの最先端ファッションを扱っていたショップで働いたのを機に、アメリカ西海岸への興味がますます強くなる。24歳でアメリカの新しいライフスタイルを紹介する「アウトドアスポーツ」を開店。以降、常に時代の先を読み、熊本の市街地にアヴァンギャルドなブティックを次々とオープン。38歳で一旦リタイアするも、48歳でゼロから再出発した。業界では「セレクトショップの原型を作った人のひとり」と評される。趣味は57歳から始めたジャズドラム

熊本/PERMANENT MODERN

1976年に熊本市シャワー通りにショップを開店した。東京に先駆けて海外ブランドを仕入れ、最先端のファッションを提案して注目を集めたのが、熊本のセレクトショップ「パーマネントモダン(PERMANENT MODERN)」の有田正博代表だ。インポートショップの草分け的存在で、のちに業界を牽引するセレクトショップ御三家をはじめとする多くの企業トップから一目置かれた。「熊本がファッション発信源」ともいわれるようになり、ファッションで熊本を全国区に押し上げた立役者のひとりだ。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月12日号からの抜粋です)

こだわり続けた色とデザインの世界

昭和から平成を経て令和となった今も、時代を捉える感性と目利き力は健在だ。「パーマネントモダン」が立地するのは、熊本市の新市街通りとシャワー通りが交差する角地。かつては、おしゃれなブティックが30軒も軒を連ねて賑わっていたが、現在は閑静な街並みが広がっている。なかでもひときわ目立つ「パーマネントモダン」の店舗は、店名通りにモダンでカラフルな世界観を演出。店内に一歩足を踏み入れると、有田代表がこだわりつづけてきた色とデザインの世界が一気に押し寄せる。

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