笑顔はお客さまに伝播する　「エトレトウキョウ」雨沢奈美子さん

PROFILE: 雨沢奈美子／「エトレトウキョウ」ルミネ新宿店店長

PROFILE: （あめざわ・なみこ）1994年生まれ、東京都出身。高校卒業後、美容系の専門学校に通いながらアパレル販売員のキャリアをスタート。ルミネエスト新宿のウィメンズブランドで販売職と店長職を経験。6年半勤めた後「エトレトウキョウ」を運営するハイブスに転職し、現職 PHOTO:KAZUO YOSHIDA

EC主軸ブランドの「エトレトウキョウ（ETRE TOKYO）」唯一のリアル店舗、ルミネ新宿店を率いる。顧客層は30代後半から40代が中心だが、店舗を構えるルミネ2の2階の中で50代の来店が圧倒的に多いのも特徴。「地方からわざわざ足を運んでくださる方もたくさんいます」と語る雨沢さんは屈託のない笑顔を見せる一方で、店頭ではテキパキと手際よく仕事をこなす。（この記事は「WWDJAPAN」2024年9月23日号から抜粋・加筆しています）

接客時間もあまり長引かせないことを心がけているという。「店頭が混みだす夕方以降は特にそうです。入店客数の多い館なので、なるべく多くのお客さまを接客したいんです」。ファーストアプローチも早い。「一度お声がけしたあとは、お客さまを観察します。靴からバッグ、メイク、ネイルまでチェック。身につけている小物で好きなテイストが何となくわかることが多いですね」。

顧客のほとんどは、自身よりも上の年齢。その世代の好みや心をつかむアプローチの引き出しを増やすため、情報収集に余念がない。「休憩時間には隣接のルミネ1から（甲州街道を挟んだ）ニュウマンまで行って、店舗のディスプレーやスタッフの着こなしを見ています。お休みの日は青山・表参道のハイブランドもまわります」。こうして蓄積された知識が刺さったら、一気に会話は弾む。