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星野リゾート、28年に北米で温泉旅館開業 群馬・谷川岳では初級者も楽しめる山歩き提案

星野リゾートは2028年に、米ニューヨーク州のシャロンスプリングスに温泉旅館を開業する。同社が北米で施設を運営するのは初めて。「グローバルなホテル市場の主戦場である北米で、本格的な温泉旅館をしっかり表現する。ニューヨークやボストンといった、北米の中でも可処分所得の高い層が住む地域からの旅行客を狙う」と星野佳路社長。

シャロンスプリングスは、ニューヨークから車で3時間半ほど北上したところにある古くからの温泉地。ボストンからも同じく車で3時間半ほどという。米国内で飛行機移動が広がった結果、「やや活気を失っていた観光地」だが、「地元の方々の協力とサポートを得ながら、地域活性化に貢献していく」。

旅館を開業する場所は「森の中にあり、イメージとしては『星のや軽井沢』に近い」「採算として最低限必要な20〜30室以上、『星のや軽井沢』と同等の70室台以下の規模感を考えている」。

「谷川岳ヨッホ」に名称変更

10月17日に行われた報道関係者向けオンライン会見では他に、首都圏からもアクセスしやすい群馬・みなかみの谷川岳の活性化策を発表。22年から星野リゾートとして「谷川岳ロープウェイ」「谷川岳天神平スキー場」を運営しているが、「中上級者向けの山というイメージが強い。山頂を目指す本格的な登山客だけでなく、ロープウェイを上がった先でのハイキングロードや見晴らしのよいカフェでの食事といったコンテンツを整え、軽く山歩きを楽しみたいお客さまも取り込んでいく」。

12月1日付で、ロープウェイやスキー場を合わせた名称を「谷川岳ヨッホ」(ヨッホは天神平のような山と山の間の鞍部地形の意味)に変更する。谷川岳や周辺の山でのスキー、スノーボードのニーズに対しては、訪日客にも覚えやすい「マウントT」という呼び名を打ち出し、日本のパウダースノーを求めるスキー、スノーボード客にアピールしていく。

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