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Shutterstock / Jack Frog (c) Fairchild Fashion Media
働くママへの情報を届ける米国のワーキング マザー リサーチ インスティテュート(WORKING MOTHER RESEARCH INSTITUTE 以下、WMRI)は、働くママにとって満足度が高い業界のランキングを4月12日、発表した。アメリカ人女性の1年間の収入が男性の収入と釣り合うために余分に働かなければならない日を示す"イコール ペイ デイ(Equal Pay Day)"が今年4月12日であり、それに合わせて行った調査の結果だ。WMRIは1508人の働くアメリカ人マザーを対象に、仕事の給料や安定性、出産休暇制度、プライベートや家族との時間について満足度を測る調査をした。調査対象者は18〜64歳で、18歳以下の子どもが最低でも1人同居している女性だ。その約半分は教育や金融、医療、製造、小売り、専門分野で働き、各カテゴリー60人以上調査した。[/box]
業界ごとに年収の中央値を表した表。Working Mother公式ページから
年収の中央値は高い順に金融業が4万7410ドル(約512万円)、専門・コンサル業・経理が4万6470ドル(約501万8700円)、製造業が4万5880ドル(約495万5000円)、医療が4万3440ドル(約469万1500円)、教育が3万8960ドル(約420万7600円)、小売り・アパレルが2万8740ドル(約310万3900円)だった。所得の高さは家事のアウトソーシング(外部委託)を可能にしたり、保育園の選択の幅が広がるなど、さまざまな意味で人生への満足度につながりうる。
その一方で、給料が職業を評価する唯一のツールではない。業界によってはキャリアアップの可能性が他より高い場合もある。キャリアの満足度トップ3(以下、全てトップ3)は金融業と医療が63%、製造業が58%、専門・コンサル業・経理が52%だった。仕事の安定性への満足度は医療が74%、金融業が71%、教育が70%だった。成長できる機会への満足度は金融業が65%、医療が64%、専門・コンサル業・経理が62%だった。過去1年間の間に昇給を受けた女性の割合は金融業が55%、医療が53%、製造業が52%だった。
自分に割く時間への満足度を表した表。Working Mother公式ページから
女性にとって仕事とプライベートのバランスも重要だ。自分に割く時間への満足度は専門・コンサル業・経理が50%、小売り・アパレルが48%、医療が42%だった。子どもと過ごす時間への満足度は医療が72%、専門・コンサル業・経理が70%、教育が67%だった。自由に休暇がとれる女性の割合は専門・コンサル業・経理が71%、教育と金融業が68%、医療が67%だった。全体的に自分に割く時間への満足度は子どもと過ごす時間への満足度より低い結果となった。会社から全額給付産休をとれる女性の割合は製造業が30%、金融業が29%、医療が28%だった。産休の平均期間は金融業が8.6週間、教育が8.1週間、医療が8週間だった。
スバ・V・バリー(Subha V. Barry)=ワーキング マザー メディア(WORKING MOTHER MEDIA)副社長兼ジェネラルマネジャーは「現代のグローバルマーケットでは、男性1人当たりの給料1ドル(約108円)に対し、女性は79セント(約85円)しか支払われない。男女平等に所得が与えられるにはまだ努力が必要だ。引き続き現状の数値と向き合いながら改善に努めたい」と語った。