「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」が、2017-18年秋冬シーズンを最後にメンズを終了する。メゾンは11日、「ブランドの核であるウィメンズを強化するため、メンズを終了することに決めた」との声明を発表した。メンズはスタッフ インターナショナル(STAFF INTERNATIONAL)がライセンス契約のもとで生産・販売を担当してきた。
2017年度第1四半期の決算で前年同期比15%増という売上高を叩き出したLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の中で、「マーク ジェイコブス」は伸び悩んでいる。ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)も、「会社の中で数少ない、苦戦ブランドの1つだ」と決算会見で認めた。とはいえギヨニーCFOは、「個人的な見解だが、ここ1年で商品、特にハンドバッグは劇的に良くなった。時間はかかるだろうが、進むべき道は間違っていない。『マーク ジェイコブス』の将来を信じている」と続ける。
マーク ジェイコブスは「マーク ジェイコブス」と「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」を統合、幅広い価格帯のウエア、アクセサリーを販売する業態への移行期の真っ只中だ。