「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」の売却を検討中とされるJABホールディング(JAB HOLDING)は、同じく傘下の「バリー(BALLY)」も手放すことを考えているようだ。同社は「バリー」についても、「戦略を練り直している」ことを認めた。ファッションやラグジュアリー・ビジネスから退き、一般消費財やコティ(COTY)から買い取ったビューティ事業に注力する方針のようだ。「バリー」の戦略見直しについては、本年度の上半期にも終了したい考え。「ジミー チュウ」同様、バンクオブアメリカ・メリルリンチやシティバンクグループと手を組み、戦略再考と売却先探しを進める。
同社は2008年から「バリー」に投資を続けてきた。だが一方で「コーヒー事業への出資は、それをはるかに上回っている。結果、ラグジュアリーブランドは、我々の基幹事業ではなくなった」と続ける。
シューズブランドとしてスタートした「バリー」は近年、ハンドバッグ、革小物、アイウエア、アクセサリー、そしてプレタポルテとカテゴリーを拡大してきた。ブランドは現在、売り上げの半分をバッグを含むアクセサリーで、45%をシューズで、残り5%をウエアで稼いでいる。