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ロクシタン、過去最高の粗利益率を達成 カラーコスメに注力

 ロクシタン インターナショナル(L’OCCITANE INTERNATIONAL)の2017年3月期決算は売上高が前年比3.1%増の13億2320万ユーロ(約1627億円)、営業利益が同0.1%増の1億6830万ユーロ(約207億円)、純利益が同16.5%増の1億3240万ドル(約162億円)だった。純利益は10年に香港証券取引所に上場して以来、最高額を記録した。サプライチェーンの効率化向上のほか、価格や商品ラインアップの改善、為替相場の変動が大きく影響した。粗利益率も過去最高の83.3%だった。

 地域別の売り上げではブラジルが同30.0%増、日本が同15.5%増と最も伸長した。レアル高と円高が影響したほか、日本ではテレビ広告やEC事業の強化が奏功した。中国も堅調に伸び、同11.0%増を記録。中国人の消費の復調および人気韓国人アイドル、ルハンをアンバサダーに起用したことが影響した。一方、香港では中国本土からの観光客の減少や競合ブランドの値下げ、香港ドル高の影響で苦しんだ。アンドレ・ホフマン(Andre Hoffman)=アジア副会長兼マネジング・ディレクターは「14年9月に始まった反政府デモ以来苦戦してきた香港市場だが、やっと少しずつ復調してきている。今秋には大きなマーケティングキャンペーンを控え、期待している」と語った。

 ロクシタンは自社・他社ECサイト、SNSに投資しており、eコマースが全体で同12.0%伸び、小売り売上高の11%を占めた。また、ロクシタンアメリカは5月、ナチュラルスキンケア・メイクアップ企業のライムライト バイ アルコーン(LIMELIGHT BY ALCONE)の株式の40%を取得。「ライムライト バイ アルコーン」はインターネット専売ブランドで、グローバルブランドへと成長させるだけでなく、カラーコスメティックス事業への進出を加速する狙いだ。ホフマン副会長兼マネジング・ディレクターは「ライムライトは、ブラジルやイギリス、日本など、米国外に進出させたい」と語った。

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