ファッション

ケリングから独立した「ステラ マッカートニー」がロンドンに旗艦店をオープン ブライダルラインもスタート

 3月末でケリング(KERING)から独立した「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は12日、英ロンドンのオールド・ボンド・ストリート23番地に新旗艦店をオープンした。同店舗ではメンズやキッズウエア、ランジェリー、「アディダス バイ ステラ マッカートニー(ADIDAS BY STELLA McCARTNEY)」を含む全ラインをそろえる。

 同店舗は「ジョゼフ(JOSEPH)」が出店していた跡地で、店舗面積は約700平方メートル。ロンドンのブルトンストリートに15年前から構えていた店舗を移転した。ステラ本人とチームがデザインを手掛けた店内にはコケや岩のインスタレーションを設置したり、ベネチアのラグーン(潟)から運んできた木材を使用した。店内に設置した螺旋階段では父、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が特別に手掛けたオリジナルのサウンドコラージュが流れるのもポイントだ。ステラは同店舗を第2の家と表現している。

 ステラは「“ここにいるだけで自然に一歩近づける”というのがコンセプト。クリーンでクリエイティブでいることはブランドとしての使命だ」とコンセプトを語る。同店舗は空気中の汚染物質の95%を除去する技術“エアーラボ”をロンドンにある屋内の商業スペースとして初めて採用。その他にもサステイナブルやエシカルを提唱するデザイナーとして知られるステラらしく、過去のコレクションで使用したピンクのフェイクファーをエレベーターのライニングに採用したり、ステラのオフィスの紙ごみをリサイクルしたハンドメードの壁紙を使用したりと、店内は環境への配慮と共に遊び心も随所に見られる。

 なお同ブランドは、これまでは顧客の依頼を受けて個別に対応していたブライダルラインを正式に展開すると発表した。メーガン妃が披露宴で着用したドレスをベースにしたカプセルコレクション“メード・ウィズ・ラブ”を販売するという。

 オープン初日にはケイト・モスと歌手のカイリー・ミノーグと共に、ステラ本人がテープカットを行った。

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