「アットコスメ(@COSME)」を運営するアイスタイルが、24時間限定の公式通販セール「アットコスメ ビューティ デイ2018(@COSME BEAUTY DAY 2018)」をスタートさせた。セール期間は4日11時59分までで、参加ブランドは国内外合わせて1900。アイテム数は3万5000以上で、ここでしか買えない限定品や復刻アイテムなども用意し、発売と同時に完売して大きな話題となり、急きょ再販された「ヴィセ(VISE)」の安室奈美恵セレクト限定アイシャドウパレットも数量限定で販売されるなど、ファンにはたまらないお宝アイテムも多数ラインアップされている。
参加ブランドは「ランコム(LANCOME)」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「M・A・C」「NARS」「クリニーク(CLINIQUE)」「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」「ポール&ジョー ボーテ(PAUL & JOE BEAUTE)」「アディクション(ADDICTION)」「エトヴォス(ETVOS)」「オペラ(OPERA)」など。著名なヘアメイクアップアーティストによるメイクレッスン権などの“体験商品”もそろえた。
開催のきっかけについて、吉松徹郎・社長は「日本は化粧品のEC比率が低いが、その一方で中国等、他国のEC比率は上がっている。多くのブランドは日本以外でも展開しているので、『日本のECは進んでいない』と感じているブランドは少なからずいるが、しかし皆、何かを仕掛けたくても決め手がない」と語る。
経済産業省が今年6月に発表したEC市場規模をみると、最も多い衣類・服飾雑貨類が1兆6454億円なのに対し、化粧品・医薬品は5670億円にとどまる。「ECの利用者が増えたからECに対応するのか、ECに対応してユーザーを増やしていくのか。アリババやアマゾンはマーケットを新しく作り、ECユーザーを増やしてきた。日本にもそのポテンシャルはある。私たちがきっかけとなる日を作ろうと考えた」。
この企画に多くのブランドが協力。24時間という短期イベントのためハードルが下がり、通常はEC展開に積極的ではないブランドも参加。この日のためだけのスペシャルキットや復刻品を用意した。1ポイント1円として使えるアットコスメポイントで全品20%バックする還元法も特徴だ。「安売りではなく、目指すのは新しいビューティEC体験。ここでしか買えないアイテムをそろえることで価値を持たせて、日本で一番化粧品が売れる日にしたい」。
このイベント訴求のためプロモーションに5億円を投じ、同社初となるテレビCMをはじめとしたプロモーションも積極的に行った。今回の売り上げ目標は3億円で、今回のセールで新規会員やアプリのダウンロード数を増やし、同社が持つビッグデータを充実させて、企業とユーザーのマッチングを強化する。来年は海外も含め10億円の売り上げを目指す。