【#モードって何?】きっかけは読者から編集部に届いた質問「つまるところ、モードって何ですか?」だった。この素朴な疑問に答えを出すべく、「WWD ジャパン」9月16日号では特集「モードって何?」を企画し、デザイナーやバイヤー、経営者、学者など約30人にこの質問を投げかけた。答えは予想以上に多岐にわたり、各人のファッションに対する姿勢や思い、さらには現代社会とファッションの関係をも浮き彫りにするものとなっている。本ウエブ連載ではその一部を紹介。井野将之「ダブレット(DOUBLET)」デザイナーはモードについて聞かれると、ある人物に思いを馳せてこう答えた。
WWD:“モード”とは何でしょうか?
井野将之「ダブレット」デザイナー:瞬間的ではなく、ずっと残っていくもの。世間に衝撃を与えた後、たとえ何十年経っても風化しないのがモードだと思います。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)さんが“モードの帝王”と呼ばれていた理由は、ずっと変わることなくデザインをやりきったから。「ダブレット」のジャンルが何なのかはわからないけれど、自分もカールさんのように最後の最後までデザインを続けていたい。