ファッション業界で働く、特に女性の悩みの一つとして挙がるのが「脚の疲れ&むくみ」。朝から晩まで歩きっぱなし、立ちっぱなし、座りっぱなしなど脚に負担の多い毎日、ギリギリまで疲労を溜め、限界突破してはリフレクソロジーに駆け込み悶絶……なんて人も多いのでは?今回はそんな日々とサヨナラすべく、ヒールをはきながら一日中の立ち仕事を笑顔でこなす販売員の方に、その美脚を保つ秘訣を聞いてきました。
WWDジャパン(以下、WWD):すてきなサンダルですね。そしてヒールも高い!
藤樌えりな「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」六本木店ウィメンズ担当(以下、藤樌):きょうのサンダルは、当店でも取り扱っている「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」2017年春夏コレクションのもの。ヒールは8.5センチです。
WWD:これをはいて一日接客するんですね……!ヒールは昔から得意だったんですか?
藤樌:背が低いことがコンプレックスだったので、学生時代からヒールをはくよう意識してきました。「ヒールの靴を履くと足が痛くなる」という方もいらっしゃいますが、足に合うブランドが必ずあるものですよ。わたし自身、試着を繰り返した結果「ジャンヴィト ロッシ」「サルトル(SARTORE)」のシューズを愛用しています。
WWD:なるほど。とはいえ、一日中の立ち仕事で脚に疲れはたまりますよね?
藤樌:そうですね。出社日はランチ以外に午後の30分休憩があるのですが、この時間はマッサージに充てています。“かっさ”やローラーを使って、足首からリンパに沿ってぐぐっと流してむくみを取る。ちなみに“かっさ”は常にポケットに忍ばせています(笑)。また店舗の休憩室に用意されている、男女別の足用マッサージ機も利用しますね。
WWD:スペシャルケアはプロに任せているんですか?
藤樌:いいえ。週1回、自宅でのフットケアを欠かさず行っています。「イソップ(AESOP)」のボディクレンザーとバームを常備して、リラックス感のある香りでいやされつつマッサージしています。オイルを使ってマッサージしたり、雑貨屋さんで見つけたプチプラグッズで角質ケアをしたりすることも。マッサージはふくらはぎを中心に、関節に向けてリンパを流すのが定番です。マッサージ屋さんで施術してもらうことを自宅でまねするイメージですね。これだけはどれだけ時間がなくても、酔っぱらって帰ってきても怠らないようにしています。
WWD:美脚を保つ秘訣は日々の積み重ねにあるんですね……。それだけ手をかけた脚だけあって、ペディキュアも映えますね。
藤樌:いつ見られても大丈夫で、どこに行っても恥ずかしい思いをしないように、常にきれいな足を保つことを心掛けています。それはヒールをはかない日でも、つま先が隠れたシューズをはく日でも同じです。
WWD:すばらしい。最後に、ヒールマスターの藤樌さんから、シューズ選びのコツを教えてください!
藤樌:日本の女性の足は甲高・幅広のことが多く、インポートのシューズに苦手意識のある方も多いです。でも、そのお悩みは木型と足型が合えば解消できるし、素材やモデルによってストレスの少ないものもありあす。当店ではさまざまなブランドをそろえているので、10足以上試着されるお客さまもいらっしゃいます。ぜひいろいろなブランド、モデルをフィッティングして、ご自身にぴったりの一足を見つけてください!