「シマ セブン ギンザ(SHIMA SEVEN GINZA)」の青木佑樹トップスタイリストは、韓国風スタイルを打ち出し、月間最高売り上げ538万円を誇る人気美容師だ。自身も昨年8回韓国に旅行したという大の韓国好きで、営業中は自身もメイクをしている美容男子。そんな彼に売れる秘訣を聞いた。
WWD:そもそも青木さんが美容師になろうと思ったきっかけは?
青木佑樹(以下、青木):自分の考え方や実力、人気次第でステージを上がっていける職業だと思って選びました。でも専門学校に入学したときは「なんとなくなりたいくらい」だったんですが、1年生のときに「シマ(SHIMA)」を知り、行ってみたらすごくカッコよくて、それからは美容師になりたいと強く思うようになりました。
WWD:スタイリストデビューにはどれくらいかかった?
青木:3年半ほどです。
WWD:デビュー後売り上げは順調に伸びた?
青木:ジュニアスタイリスト時代から売り上げは月160万円ほどありました。そこからスタイリストになってからは月250万円くらいで推移していて、この1年くらいでようやく月500万円を超えるようになりました。
WWD:ジュニアスタイリスト時代から売り上げを作れていた理由は?
青木:アシスタント時代に教えてもらっていた先輩のSUNAOさんと一緒に、韓国スタイルのヘア作りに取り組んでいたのがよかったと思います。インスタグラムでそのスタイルを発信していたので、それを見て来てくれたお客さまが多かったですね。今は多くの美容師さんが韓国スタイルを打ち出していますが、取り組みが早かったので注目されたんだと思います。
WWD:青木さんの韓国スタイルの特徴は?
青木:ビビッドなカラーとカールの感じですね。韓国スタイルには定番の形があって、それをベースに少しずつ変えて、かわいらしい感じやカッコいい感じに仕上げています。本物の韓国スタイルをそのまま日本人に落とし込むと少し違和感があるので、アレンジしているのも特徴です。
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WWD:さらにこの1年で売り上げが伸びたのは何が効果的だった?
青木:ただ韓国スタイルを打ち出すだけでなく、インスタグラムでの見せ方を工夫したことです。タイムラインの中でいかに目にとまるかを考え、動画や文字だけの画像を投稿したり、投稿のキャプションもどういう風にすれば、見た人がそのスタイルをやりたくなるかをかなり考えるようになりました。それで月350万円を超えると認知度も高まってきて、より拡散されるようになりましたね。
WWD:現在インスタグラムのフォロワー数は?
青木:2万ほどです。美容師の中でももっとフォロワー数が多い人はいますが、僕の場合は美容師のフォロワーが少なく、お客さまになり得る人がフォローしてくれています。だからこのくらいのフォロワー数でもかなり売り上げにつながっているんです。
WWD:新客の人数は?
青木:だいたい月100人ほどで、ほとんどの人はインスタグラムを見て来てくれています。
WWD:青木さんのインスタグラムの投稿は、バックスタイルが多いが?
青木:正面だと日本人ぽさが出てしまうので、なるべく韓国っぽいスタイルに見えるようにバックショットを中心に投稿しています。ただ、韓国スタイルといっても、そのまま日本人に落とし込んでも髪質や顔立ちが違うのでアレンジしています。基本は実際のお客さまに許可をとって掲載させていただいています。
WWD:今後の目標は?
青木:売り上げだと年内には月600万円を達成したいです。これまでサロンワークに注力してきたので、ヘアメイクやセミナーなど外部の仕事もやって、自分自身の認知を高めていきたいと思っています。